ごあいさつ

田内しょうこと申します。
料理研究家・ライター、そして
育休復帰のための時短料理/キッチン作りのセミナーや
育児家庭のための料理教師・講師としての活動をしています。

毎日がギリギリの綱渡りの育児だった会社員生活、編集者生活を経て、
初めての本『働くおうちの親子ごはん』を出版したとき、
「はじめのことば」として書いたことがあります。

子どもにきちんと食べさせられていないのでは、と思うことが
本当に毎日ストレスになっていました。

子どもには、落ち着いて楽しくごはんを食べてもらいたい。
なにより、おうちのごはんって美味しいね、と思ってもらいたい。
そうは思っていても、毎日は慌ただしいばかりなのです。

(中略)

週末にはゆっくり下ごしらえ。
余裕のあるときに、まとめづくりをして、
平日には、季節の野菜と組み合わせて食べる。
そのリズムができたことで、
平日の慌ただしさから罪悪感がほんの少し消えたのです

出版後、この部分に共感のお声をたくさんいただきました。
近年になってますます働くママ達の声が大きくなってきたと実感しています。

ワーキングマザーには、専業のお母さんと比べて
育児にじゅうぶんな時間を使えていない
という後ろめたさがどうしてもつきまといます。

仕事なんて辞めてしまったほうが子どものためにはよいのでは、と思ったことは
わたしにもあります。それも何度も。
それでもなんとか続けてこられたのは、家族の協力はもちろんのこと、
ごはんをそれなりに食べさせることができている
という自信からきたものだったと思います。

それは料理が得意だから、ということではなくて
主婦として母として経験値が上がったこと。
そしてやっぱり、常に冷蔵庫にお助け食材が入っていること。
ほんの少しの手間で、格段に生活はスムーズになると知ることで得た
安心感といえるかもしれません。

出版後、上の子どもを幼稚園の預かり組に入れていたこともあり、
幼稚園のお母さんたちとも知り合う機会もできました。

そこでわかったこと。
仕事を持とうと持つまいと、やっぱりお母さんは忙しいのです。

子どもを持つとみな一様に
もっといい社会にしていきたい
と言うようになります。
そして、そのためにも子どもの育つ器である「おうち」がとても大切なのだ、とも。
子どものため、家族のため、そして自分のために
「おうち」を作り、楽しく生きていきたい
そう思っているすべてのママ、そしてパパのために役立つ情報
少しずつ発信していければ、と思い活動しています。

このサイトにたどり着いて下さった方とのご縁もますます繋がり、
輪をもっと大きくしていけることを切に願っています。

どうぞよろしくお願いいたします!

田内しょうこ